安倍晋三、竹中平蔵が
「改革バカ」と言われる理由とは?
安倍でもわかる「改革」のお話。
作家・哲学者の適菜収が「安倍政権の無能と欺瞞」を討つ批判の毒矢
バカは改革のリスクがわからない。
小泉純一郎は二〇〇五年の郵政選挙において、「改革なくして成長なし」「聖域なき構造改革」といったワンフレーズ・ポリティクスをぶつけ、「改革派か抵抗勢力か」と極度に問題を単純化することで、普段モノを考えていない人々の票を集めました。
小泉は靖国神社を利用し、大衆のナショナリズムを煽ることで勢力を伸ばしたが、やったのは国の破壊、日本固有のシステムをアメリカに合わせることにすぎなかった。
安倍を支持している連中も、基本的には改革バカです。
彼らは、かつての戦後民主主義者とメンタリティーは変わらない。
歴史によって培われてきた「良識」「日常生活のしきたり」「中間の知」「教養」を軽視するので、近代イデオロギーに容易に接合されてしまう。
なにを変えるのかは別として、改革、変革、革新、革命、維新といったキーワードに根無し草のように流されていく。こうした人々が、現在、国家・社会の解体を急速に進めています。
(※話題のベストセラー『安倍でもわかる政治思想入門』本文一部抜粋)
著者略歴
適菜 収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)など著書多数。安倍晋三の正体を暴いた渾身の最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が発売即重版。全国書店、Amazonにて好評発売中。
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